PrizmaXのワンマンに行ったら何かが変わった話

ジャニヲタでありド新規スタダ沼住民の私は、2016年の1月から今日までで43の現場に足を運んだ。コンサート、舞台、ツーショなど形は違えど行って後悔した現場はなく、どれも心から楽しめた現場だった。

さて、それらの現場で私は、好きな人に「あなたを好きな人はここにいます」と伝えることを目的として、基本的にジャニーズの現場では担当の団扇、スタダの現場では推しもしくは推しGカラーのペンラを持っている。超特急の現場では黒と青のペンラを両手で持ち1と2で上げているし、先日のスパドラリリイベでは青ペンラに染まった会場を見て少し感動したりもした。

 

そんな中、念願叶ってようやく足を運べたのがスタダ所属PrizmaXのワンマンライブ「PrizmaX Live Level4 いつかこの夜を思い出すだろう 〜Someday〜」

初めてえびらいでちゃんと彼らのパフォーマンスを見て、その直後にa-nationでの外部の人への煽り方を見て、元々楽曲が好きだったのも相まってすぐに彼らのホームでのパフォーマンスを見にいきたいと思うようになった。その直後開催されたLevel3には残念ながら参加できなかったが、続報としてLevel4の告知が来た。超特急のツーショと日程が被っており間に合うか間に合わないかの瀬戸際の中ギリギリでチケットを取り意気揚々と会場に向かったのが昨日の話…

 

 

楽しかったよmeeeeeen!!!

 

 

のちのメンバーの発言から「1部」と推測されるライブ前半部分では、映像とメンバーが交互に出てきて、ストーリーに沿って曲が展開されていった。特に一番最初のウィンくんの登場シーン。鳥肌が立った。ここ、というタイミングでこれ、というイントロが流れる。PrizmaXにとても詳しいというわけでもない私がハマった不思議な感覚だった。映像と曲とダンス、視覚的な情報なのにどこか言語っぽい、小説っぽい…まるでページをめくっていくようなそんな時間だった。ストーリーを辿っていくという感覚が新鮮で、一瞬自分がいるのが新木場だってことを忘れるくらい、見入っていた。

後半(2部)の「いつものPrizmaX」パートへの繋ぎの映像も抜群に良くて、1部の雰囲気を残しつつ安心できる…You know,like…ホームの空気にまるっと、ガラッと変わって入りやすかった。(ネタをぶっこみ過ぎて逆につまらない)

ただいきなり後ろに登場したので「お~」と低めの声を出しながら双眼鏡を構えたのは私ですごめんなさい。

 

クラブちっくな演出の中に期待通りの煽り曲で、1部以上にボーカルの2人がかまし合って、受け止めあって、倍以上にして返す。2人のある種のコミュニケーションのようなものを久しぶりに、生では初めて目の当たりにして素直に沸いた。特にウィンくん。彼が不在の間の約4ヶ月間ひとりでボーカルの役割を果たしていたティムくんには、きっとある程度のプライドと自信があったと感じていた。だけどそれを見事に、一気に、いい意味で砕け散らせるようなウィンくんのボーカルは、とても暫くステージから離れていた人には思えなかった。そこをそう歌うんだ、と思わず感心してしまうアレンジは現場ならではの産物であると思うし、それをまた聞きに来たいなと思わせる見事なものだったと思う。

 

 

…で、だ。ここまでつらつらと感想を書いてきたが、私は今回の公演でペンライトというものを一切使わなかった。ツーショを終えて電車に飛び乗り息も切れ切れで会場に着いた私にペンライトを買う時間などなかったし、公演に足を運ぶこと自体を本当に直前に決めたので事前に用意しておくこともできなかったのだ。勿論推しが決まっていないわけではなかったし、買えるものなら他のグッズも欲しかった。(トートバッグとか)

 

それでもめちゃくちゃ楽しかったのだ。

 

何ってわけじゃない、ひとつのワンマンだったけど、終わった後にじんわりしみじみと良かったと心から思える公演は久しぶりだった。オールスタンディングゆえにダンスの見えない箇所なんてたくさんあるどころかセンターに立つメンバーが全く見えないという場所だったけれど、それでもとても楽しかったのだ。

そこではたと気付いた。普段の現場とは全然違う。もちろんグループが違えばファンの雰囲気も違うがそれだけではない。しっかりと作り込まれたコンセプトと世界観に、1人の客として純粋に魅せられている自分がいた。超特急では8号車=メンバーとして参加するという意味合いを少しばかり強く持って現場行っているがそうではなく、観客としてそれを鑑賞しに行ったという言い方の方がぴったりくるかもしれない。あくまで外から見ているのだ。久しぶりの感覚だった。

ウィンくんが「俺らはライブで生きているアーティストだと思ってる(意訳)」と言っていたのに首が取れるほど同意したいくらい、生でパフォーマンスを見て「やっぱりPrizmaXのワンマンをもっと見たい」と思った。

 

 

とにかく終わった今、帰ってきたウィンくんの笑顔とティムくんの自信、島田さんのピュアさ、ゆうきさんの愛、そして清水さんの涙を静かに噛み締めることを新鮮だと感じながら思うことがある。

 

 

 

 

 

「いつかこの夜を思い出すだろう」