神山くんがギターを弾いた

2016年4月17日放送のもぎたて関ジュースで、それは起きた。

 

 

不真面目なヲタクなので、最近(と呼べないほどの期間分)のラジオ番組を溜めている。知らなかったのだ。濱田さんが「神ちゃんのギターが聞きたい」と言ってくれたことを。だからまさか、久しぶりに聞くラジオで神山くんが話を振られるなんて思ってもいなかったし、マネージャーさんが神山くんのFenderのSonoranを持ってきているなんて予想する土台すら私の中にはなかったのだ。というか知っていたらわざわざ都内のスタバでなんて聞かないから絶対。

 

私の記憶と知識が正しければ、神山くんがもぎたて関ジュースの中でギターを弾くのは2013年の1月放送分以来だ。メンバーにリクエストされた曲を本当にサラッと弾いた神山くんは、今も昔も自分の中で最高だ。

でもその時は歌声は聞けなくてとても残念だった。歌もダンスも完璧主義だから、きっと神山くんが自分で合格点を出せるパフォーマンスをできると自分で判断しなかったからなんだと当時から勝手に思っている。

 

そう。神山くんは完璧主義なのだ。人一倍努力を重ね、基本的に完成したものしか見せない。長い年月とデビューを経て少し柔らかくなった神山くんは、あれもこれもをやめて自分の担当ジャンルではないものをメンバーに任せるようになった。だからこそ、自分が秀でている、任されていると思ったジャンルは徹底的に磨き上げる。

私たちファンの見えないところで作業を続けているのだ。曲作りも然り。「曲作りを本格的に始めている」「夜中まで作業をしている」という発言は聞けても、そのイントロすら聞かせてくれない。

私はそんな神山くんがすごくもどかしい。折角の才能と実力があっても、披露しないんじゃ誰もそれを知り得ない。手を上げなければ神山くんの守備範囲は伝わらないのだ。さらには本人のアピール下手も相まって、一般の方々どころか他Gのファンの方々が神山くんの作曲事情なんて知る訳がないのである。

 

その神山くんが、ラジオでギターを弾いた。準備をしてきているとは言えリクエストをもらってその場で弾くのだ。まして「しばらく触ってない」と神山くんは言った。そんな神山くんが、間違えるリスクを背負って弾いたのだ。更には歌ったのだ。

実際神山くんの弾き語りは完璧ではなかった。だけどそんなことはどうだって良くなるくらい嬉しかった。

 

いやそりゃ泣くよね。

 

いつも「前に出ろ」と背中を押してくれるメンバーが「あれはあれは?弾けるん?」とリクエストをしてくれて、イントロを弾けば「おお!」と反応をくれ、弾き終われば「すごいなぁ~」と褒めてくれる。間違えても「それでもすごいよ!」と明るく返す2人の声にどんだけ甘いねん!と笑いもした。だけど涙が止まらなかった。

 

 

 さらに私がこんな熱に任せてブログを書いている理由はもうひとつある。

 

それは選曲だ。とにかく選曲が最高すぎた。リクエストによる選曲という点において正直パーフェクトだったと思う。エイターを名乗り嬉々としてエイトのDVDはすべて持っていることを連載で報告してくる神山くんにエイトの曲を弾かせる2人は天才だ。

 

言わずもがな名曲である「Heavenly Psycho」は、神山くんの自担である錦戸くんが大好きな曲だ。最近再レコーディングしたバージョンをCDに収録し話題になった。かつて神山くんはこの曲を歌う錦戸くんのモノマネも披露したこともある。そんな「Heavenly Psycho」はとにかく歌詞が刺さるのだ。神山くんへのもどかしさを止められていない自分には前に進もうと歌う神山くんが眩し過ぎた。

2曲目として照史くんがリクエストした*1「わたし鏡」は、照史くん自身も以前からカバーしてみたい曲として挙げていたものだ。そんな中神山くんのコーナーで神山くんに花を持たせる形でこの曲を振ってくれたことに私は感謝するしかない。安田さんが20歳のときに初めてこの曲を作り今でも代名詞として語り継がれているように、神山くんにとってのそんな曲ができることを祈らずにはいられないのである。

3曲目の「code」は先述した通り神山くんの担当である錦戸さんのソロ曲である。かつて「この曲を弾くためにたくさんギターを練習した」と神山くんは言っていた。リクエストした流星くんはそのことを記憶していただろうか。歌い出しからなんとなくご本人様に寄っているところから最後コードを思い出せず止まってしまうところまでもれなく感慨深い。間違えるかもと宣言しながら実際にミスってしまったものがそのまま放送された事実が涙を誘ってくるのだ。

 

 

 神山くんは完璧主義者だ。きっと次に私が聞きたいものを聞かせてくれるのは私が想像しているより遥か遠くなんだと思う。またもどかしさでどうにかなりそうな日々が来るのかと思うと正直憂鬱だしやめたい気持ちだって充分すぎるほどある。それでもまた味わってしまったのだ。大好きな神山くんがやって欲しいことをしてくれる感激を。宣言したことは必ず実現する神山くんの努力の才能が花開く瞬間を。

 

 

神山くんはいつでもずるい。最後の最後で全部を持っていく。

結局、好きじゃなくなるなんてこと無理なのである。

 

 

 

 

*1:突然の「章大くん」呼びは密かに引き摺っている